プチあわせの新刊締め切りが16日火曜の午前中でした。例によって例のごとくギリギリ進行の私…。
火曜の午前４時に何とかオンライン入稿。それから風呂入って仮眠して朝８時に出勤。かなりヘロヘロです。
職場の人によく怒られなかったなぁと思いつつ、夜には友人との約束に出かけて夜の11時半頃帰宅しました。
家でニョホーとしていたら携帯にメールが…。

『メイカさんとコピー本作る事にしたんだ！春名さんも一枚描かない？』

…はい？なんですと？

さらりさんからの愉快なお誘いでした。

こうして、私春名の怒濤の三日が幕を開けたのでした。

＜理想＞
　水曜中にネーム切ってページ数確定下書きする→木曜にペン入れ→金曜に仕上げと台詞入れ
土曜の午後さらりさんに手渡しする
　
　うむ。予定を立てるだけなら美しい。
　が、問題は日中はすべて仕事してると言うことですな。これは夜の予定という事ですね。

＜理想と現実のギャップ＞
水曜→仕事で暇な間中頭の中でネーム切り。…。まとまらない。この際、落とした時に迷惑にならない４枚でさらりさんには報告だ！
木曜→夜に用事があるため帰宅が午前様近くなる。何とか下書きだけする。あ、枠線だけひいた。
金曜→用事はキャンセルした。あきらかに間に合わないから。
　　　　帰宅後９時位からペン入れ開始。日付変わる頃に取り込み完了するも汚れ取りにやたら時間を食う。
　　　　結局目がもたなくなった時だけ小刻みに15分位仮眠して作業してる間に朝が来ました。
　　　　出来てません。一枚目しかできてないし！でかける五分前まで必死で作業。USBメモリにデータを叩き込み新幹線へ。


　今回も兄宅に転がり込む予定だったので、急ぎ兄へ連絡する。

「PCにフォトショ入ってる？」

　一応入っているとの事。コピーは夜されるとの事なんで、兄宅の作業で間に合うはず！

　さて、通算して昨晩は一時間位しか寝てないため新幹線ではエクソシストの悪魔憑きなみにグラグラ揺れながら眠ってました。
寝違えた首が死ぬほど痛む…。

　東京着。兄宅へダッシュ。何か使う度にハードがガリガリ言うPCにUSBセット。…。
あれ？フォトショが立ち上がらないよ？兄ちゃんどういう事？
焦りながら泣きついて何とか再インストール。…。今度はフォントが無ぇ！兄ちゃん〜！
　とか、何とかで３時の約束から1時間遅れの４時にさらりさん宅へ。もちろんさらりさんも修羅場真っ最中。
でもちゃんと駅についたらば迎えに来てくれるんです。優しいなあ。
　「めいかさん先に来てるよ。メイカさんシャイな人なんだよ」とお話を聞きつつお部屋へ。
メイカさんと言えば、テロ界の花。ともすればウエットリーになりかねない内容を乾いた筆致で描き出す
素晴らしき才能の持ち主。ブログを拝見しても大変内省的な御仁。
「どんなクールな方が！？」
　と、内心ドキドキしながら扉を開けるとそこにはミキティ似の可愛らしい方が鎮座ましましてるのです。
すごく可愛らしい方で、びっくりしました。さらりさんのお友だちは可愛い人が一杯だなぁ〜。
　メイカさんは長谷川さんの原稿とご自分の原稿をチェック。
私は未だペーパー未完成につきパソを借りてガリガリ。
背後ではさらりさんが「７時には終わらせるー！」「やばい、ヒロさんカワイー」等々の叫びをあげつつ着々と原稿を進めてます。
多分私が着いた時であとペン入れ４枚あるって言ってらした気が…。作業早いなあー。
ペン入れ終了後、二台のPCをケーブルで繋ぎ作業が加速度的に進みます。
台詞入れ、上條先生の頭のトーン貼り等の作業をメイカさんが黙々とされるのを、正座して背後で見つめ続ける私。
・・・・何の役にも立って無え！
コミスタの便利さを教えてもらったです。私はとてもありがたかったですです。

何とか８時前に奇跡の完成！！後はタクシーで一路コピー屋さんへ向かうのみ！！
中々タクシーを捕まえられず「参ったねえ」って言ってたら、さらりさんが表紙データ持ってくるのを
忘れた事に気づく。この為にタクシーは捕まらなかったんだなきっと。

都内某所にあるコピー屋さんはほんまにすごかったです。
コピー屋さんというか印刷機もある時間貸しの電脳スタジオぽかったです。
店員さんが半端無く親切でした。いやあ、ほんまに１から１０まで世話して下さってありがたかったです。
なのに半分以上朦朧として失礼な事ばかりしてました・・・。すいません。
そのスタジオさんにある機械は何とびっくり印刷して組んでホチキス止めの製本までしてくれるんです。
いやはや機械の口から「ポーン」って本出てくるのは壮観でした。
（でも意識は朦朧中・・・って言うかしきりに「大丈夫？」と言われるほど自分がおかしげなのに気づいてなかった）

何とか９時半ごろ全てが完了。
もはや遠くに行く気力も無く「あっこのつけ麺屋さん行きましょ〜よ〜」と提案。
３人でつけ麺食べました。生まれて数回目のつけ麺でしたが美味しかったです。
メイカさんはすごく目が良くってブルーベリー毎日食べてるとか、色々気をつけてる話を聞いたり
オタクのメッカのお店だけあってBGM変だなあとか話したりすごく面白かった。いや、面白かったはずなんですが
半分くらい記憶が飛んでます。一番覚えてるのはカウンターの中の麺茹でる所がシルバーで眩しかった
ってことと、お店のおっちゃん二人がニヤリと笑い合っていたことぐらいです・・・。

ドタバタしつつメイカさんも明日があるぜ！ってことでご飯食べて「また明日！」になりました。
（ちなみに別れた後にさらりさんはお仕事に顔出しに行かれたそうです・・・。なんて忙しいんだ・・・）